laprn's blog

とおくから蝿のように見えるもの

←ボルヘスの「ジョン・ウィルキンズの分析言語」というエッセイの中にこんなテキストがあります。
「(中略)こうしたあいまいで、冗長かつ不完全な記述は、フランツ・クーン博士が『支那の慈悲深き知識の宝典』に見られると指摘している記述を思い起こさせる。はるか昔のその著述の中で動物は以下のように分類されている。
(a) 皇帝に属するもの
(b) 香の匂いを放つもの
(c) 飼いならされたもの
(d) 乳呑み豚
(e) 人魚
(f) お話に出てくるもの
(g) 放し飼いの犬
(h) この分類自体に含まれているもの
(i) 気違いのように騒ぐもの
(j) 算えきれぬもの
(k) 賂蛇の毛のごく細の毛筆で描かれたもの
(l) その他
(m) いましがた壷をこわしたもの
(n) とおくから蝿のように見えるもの
」 というなんとも意味不明なテキストである。そもそも(h)と(l)の「この分類自体に含まれているもの」とか「その他」とか、なんて乱暴な(笑)

なんとも意味不明でありながら独特で不気味な印象ですね。

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